「いい? 開けるよ?」


ドアの前まできて、凪君は深呼吸。


手に汗もかいているようで、ひっきりなしにズボンで拭いている。


「よし!」


と、ドアを開けようとした瞬間、内側からドアが開かれてアタシと凪君は驚いて一歩とびのいてしまった。