翌日の放課後、アタシは凪君の通う高校の前に来ていた。


出てくる生徒たちが物珍しそうにアタシを見て、時々男たちがナンパしてくる。


でも、アタシはそんな連中を無視して、凪君を待つ。


その時だった、見慣れた長身がアタシの前を通り過ぎた。


「凪君!」


呼びとめると、凪君は驚いたようにアタシを見て、次の瞬間には嫌そうな表情をした。