叶う可能性が低い夢を描き、アタシは辛くて笑った。


なに、考えてんの。


そんな都合のいい世界なんて、存在しないのに。


「じゃぁ、俺たちこっちだから」


分かれ道に差し掛かり、イオリ君と若葉が立ち止まった。


「うん…」