病院を出てから、アタシ達4人は誰も、何もしゃべらなかった。


少し遠い道のりを、無言のまま歩いていく。


さっきの隆吾と麻友ちゃんを思い出すと、胸が痛くて、やるせない気分になる。


凪君が麻友ちゃんを思っている限り、隆吾は凪君を好き勝手に扱うだろう。


そして、凪君はそれに反発せず、受け入れるだろう。


今までそうだったように…。