おとなしくアタシに溺れなさい!

いつもより覚めている若葉の態度に、少しむっとする。


そういえば、今日の合コンは若葉の知り合いを呼んだんだっけ。


もしかして、凪君の情報も持ってるんじゃないの?


「若葉さ、凪君の事なにか知ってるの?」


そう聞くと、若葉は軽く右の眉を動かし、「教えてやんない」と、舌を出してきた。


「なにそれ、ムカツク!」


「綾萌はさ、もうちょっと真剣になった方がいいよ」