やった!!


アタシはお母さんのように飛び跳ねたい気持ちを抑え、かわりにその場でクルンッとまわって喜びを表現した。


それだけでお母さんには何かが伝わったらしく、「やった! やったわね、綾萌!」と、拍手をしてくれる。


お父さんは無言のままビールの入ったコップとダンッ!と、勢いよくテーブルに置き、わざとらしくテレビの音量をあげた。


なにはともあれ、2度目のデートが決まったことだけで、アタシは今日眠れそうにないのだった。