お父さんは眉間のシワを更に深く刻んで黙り込んでしまった。


と、その時。


聞きなれたアーティストの音楽がケータイから流れ始めた。


来た!!


思わず両手でケータイを握り締め、そのまま直立するアタシ。


お母さんは小さな声でぷくくっと笑うのが聞こえた。