おとなしくアタシに溺れなさい!

なんて思ってたら、いきなりアタシのイケメンレーダーがビビビっと反応した。


このメンバーの中じゃない、どこか近くにいる気配が…。


そこだっ!!


バッと入り口の方を向くと、カツカツカツと、革靴の足音。


みんなもそれに気づいたのか、司会君が「あぁ、やっと来たか」と、呟いた。


と、いうことは?


このイケメンレーダーの相手は、アタシの前に座る人――?


軽い音がして和室の扉が開いた。


女性の店員さんが目をハートマークにして「予約席はこちらでございますぅ」と、甘え声。


そこに立っていたのは…。


イケメン!!