でも、いいや。 なんだかスッキリした。 心に、胸に、溜まっていた何かが 吐き出されたような気がした。 叫んだだけ。 大声を出しただけ。 それでも、少し心が軽くなった。 不思議だ。 すると、突然聞こえてきたのは 「....っ、ははっ」 笑い声。 誰の笑い声、なんて一目瞭然。 今まで背を向けていた上城君の方を見てみるとそこには、盛大に笑っている上城君の姿があった。