「よかった......。心配したんだよ。
無事でよかった。おかえり愛衣ちゃん」





少し涙目になっている彩ちゃん。



心配かけてちゃった.........。





「彩ちゃん、心配かけてごめなさい」





「いいのいいの!ちゃんと帰ってきてくれたんだから。
.......彼氏のとこにいたんでしょ?」





ニヤッと笑う彩ちゃん。



す、鋭い。





でも、彩ちゃんがそう言った瞬間
その言葉に反応したのは私ではなく





「.....は?彼氏?」



お兄ちゃんだった。



目を見開き、固まっている。
心底驚いているようだった。








「愛衣.....、お前彼氏いたのか?」





いたというか、今日できたのだけど。





「うん、まあ.....」


「......んなの聞いてねぇ」



うん。言ってないもん。