朝ご飯を食べ終え、お兄ちゃんの分の朝ご飯にラップをかけていると


"ピーンポーン"


いつものように、家に聞き慣れたチャイムの音が鳴り響いた。


行かなくちゃ。

急いで鞄を持って玄関へ向かう。


まだ履き慣れていないローファーに足を入れて、そっと「いってきます」と囁いた。

玄関の扉を開け、家の門の前で立ってる二人を見たら思わず笑みがこぼれた。


傘を差しながら

「おはよ!」

と私が挨拶すれば二人も

「おはよう」
「はよ」
ニコリと微笑んでくれる。


入学してからずっとこの二人と登校してきた。




私、橘 愛衣の彼氏の 五十嵐 俊。



つやつやの漆黒の髪にスッとした鼻筋、薄く血行のいい唇。切れ長の目。それに加え、長身。

確か、もうすぐ180いくっていってたかな?





私にはもったいないくらいのイケメンで私の大好きな人。