でも、まだ教室には美麗と俊は残っていて。


一息、息を吐き。2人を呼んだ。




「.....美麗、俊.....!」



思いの外響き渡った私の声は当然2人にも届いていて。




席で鞄の支度をしていた2人は手を止め扉の近くにいる私を見た。




「愛衣!」

と私を見て嬉しそうな顔をする美麗。


そして

「愛衣」

私を見て優しく微笑む俊。





......そんな2人になんだか安心した。