「俊、来て!」

私がそう言うと



「あ、あぁ」

戸惑いながらも来てくれた。




生徒がふざけ合って、笑いあっている廊下を私達は沈黙のまま歩く。


今、何か喋ったら、止まらなくなりそうで。

ぷつりと何かが壊れてしまいそうで。
溢れてしまいそうで。


感情的にはなりたくないから。

落ち着いてちゃんと話したいから。



まだ、我慢。