でもあの二人を見れば誰もが 「お似合いのカップルだね」 そう言うのだろう。 あの二人と私はまるで別世界にでもいるようで、なんだか凄く遠く感じた。 こんなに近いのに。 手を伸ばせば、すぐに届く距離なのに。 凄く、遠く感じる。 「愛衣?はーやーく!!」 私が後をついてきてないことに 気づいた美麗が私の方を向き手招きをしてくる。 そんなちょっとした仕草でさえ可愛くてやっぱり美麗は可愛いな、と実感されられる。 「うん、すぐ行く!」 返事をしてすぐ2人のもとに走って行く。