男は頬を抑えながら私の方にフラフラと近づいてきた。 この時点で勝ち目がないと思う気がする。 「フラフラな体でかかってくるなんてあんた相当のバカ?」 口調がだんだん悪くなる。 「ふざけんな…」 男はポケットからナイフを取り出した。 「私はいくらでも逃げられる。あなたみたいなフラフラな足どりじゃないんでね。」 「お前…今言った言葉…後悔すんじゃねぇぞ…。」 はぁ…めんどくさい。 私は後退りしながら男との距離を縮めないようにしていた。