メイクが完了して玄関にある縦鏡で全体を確認した。 「よしっ。いってきまーす!!」 元気良く飛び出して駅前に向かった。 駅前の時計を見つけ突っ立っていたら周囲の視線が痛かった。 私の後ろに幽霊でもいるのかな… 振り返っても何もいない。 首を傾げていたら同い年くらいの男子に話しかけられた。 「君可愛いね。何歳?」 えっ…誰?知らない人に歳なんて教えたくないし。 「ねぇ、聞いてんの?」