空音を奏でる宙

となると結論は一つ。

──食べさせよう。

持っていた箸をスプーンに持ち替える。
スプーンでうまく野菜炒めをすくって璃織の口元にもっていく。
しかし、その口は固く閉じられたままだ。
(無理矢理口の中に押し込むわけにもいけないしな……どうしよう?)
嫌な汗が出てくる。
ふと思いついたら最後、半無意識的にこの言葉が出ていた。

「はい、あ〜ん 。」

……
…………
………………やばい。
何言ってんだろう僕!?