空音を奏でる宙

白米と野菜炒めのみという食事はある意味初めてかもしれない。

ダイニングテーブル的なものに食事を並べる。
一人暮らしのはずが食事が二人分並んでいるというカオスな光景。
正面には車椅子に乗った璃織。

(なんかすごく気まずいんですけど!)

心からの叫びは心で叫んだ。

「……まあ、レパートリーがないからこれくらいしか作れなかったけどこれから精進していくつもりなのでよろしくお願いitashimasu」
なぜか途中から敬語になってしまった。
どうやら僕は予想以上にテンパっているらしい。

「……いただきますです。」
箸を持つ。