空音を奏でる宙

じゃあどういうことだよ!
「あなた『達 』の部屋に決まってるじゃない?」
だからそんな目で僕を見ないで……

もちろん、ここは僕が一人暮らしのために用意した部屋である。
「つまり簡単に言うと?」
「あなたにはこの子、千歳 璃織と暮らしてもらうわ。」
「はあ、そうですか……って納得するわけないでしょう!あまりにもあっさり言ったから流してしまったわ!」
すると大家は一本取ったと言わんばかりにどや顔になった。
「あなたが言ったんでしょ?いわくつきの物件でもいいって。」
なんか腹立つな。
もはやこの状況はこう言い表すことができるだろう。
「いくらなんでもこれは詐欺でしょう!?」
契約とはまるで違う住人数で契約されているのだ。
しかも本人の許可なし(?)に!
これを詐欺と呼ばないのならあらゆる詐欺が正当化されそうだ。