夜になって、レッドが差し入れを持って警察署へと出向くと、証拠不十分でエリンは釈放された。
「ごめんなさい・・・心配かけちゃって。」
「いや、そんなことは気にしなくていいって。
それより、取り調べでひどいことされなかったか?
あまりにも警察が出てくるタイミングが良すぎるし、まるで監視されてるみたいだよな。」
「ええ、私が犯人ならどういうメリットがあるのかしら・・・。」
「犯人にとってのメリットか・・・。
とにかく、今夜は気にしないで明日を待つでいいんじゃないか。
まずは気力、体力をつけとかないとな。
これは差し入れだけど・・・これも含めてがっつり食ってくれよな。」
「これ、みんなおばさまが?」
「ああ、ちょっとべそかきながら作ってたよ。
俺たちみんなエリンが犯人じゃないのを知っているのに、何もしてあげられなくて情けなくて。」
「もう、私はこのとおり大丈夫だから。ねっ。
でも・・・あのね・・・1つだけきいてもいい?」
「なんだ?」
「私が社長令嬢じゃなくて、財産とかみんななくなってしまってただのエリンティア・クォンテになってもお話してくれる?」
「ぷっ、何をいうかと思ったら・・・あははは。」
「な、何よ、笑うことないでしょ。」
「俺からしたら、ちょっとホッとしてるかもな。
君も年頃の女の子なんだなぁって。
現実の問題として、君が社長でなくなったら社員やその家族は大変だと思うよ。
けど、俺はそんなことになったら、エリンをうちから出さないなぁ。」
「えっ!」
「たぶん、父さんも母さんも同じ気持ちだと思うけど、傷ついてる娘は家族は大切にするもんだ。」
「ありがと・・・。」
「あれ?なんか不服そうだな・・・。
言いたいことがあるならはっきり、言えよ。
俺は・・・ほら・・・感情的なところはぬけてるから。」
「いいの、言っても?」
「やっぱり言いたいことがあったんじゃねえか。
今回の俺はちょっとするどかったかな。
さっさと言えよ。」
「おじさんやおばさんが大切にしてくれるのは当然だと最初から思ってた。
私がきいたのは、レッドがただのエリンティアとお話してくれるかきいたの。
クリセラやナナミアと連れていってもらえるところはいっしょでもいいけど、お話は私といっぱいしてほしいから・・・我がまま言ってごめんなさい。」
「うわっ・・・それってまるで俺に気があるみたいな言い回しじゃないか。
そんなかわいいこと言われたら、俺は保護者気分じゃいられなくなるだろう。
だけど、うれしいよ。
言っておくが、その先はおまえが言うなよ。」
「えっ・・・やっぱり迷惑?」
「いいや、うれしいよ。
それより先は、男のプライドの問題なんだよ。
俺はエリンが好きだ。でも、まだエリンが俺を愛してるわけじゃないだろ。」
「それは・・・話したいって思うけど。
愛とか恋とかよくわからなくて。」
「わからなくて当たり前なんだって。
お互いをまだ知らないんだから・・・。
俺もまだ胸を張って、君をどうしたいって言えない。
ごめんな。」
「そう。嫌われてなくてよかった。」
「そう、落ち込むなって。
突然のことで、俺ものすごく動揺してんだから。
俺は社長だろうが、ただの女の子だろうが、エリンに一目ぼれしたんだから・・・それじゃだめなのかよ。
指輪だとか結婚だとかいう言葉だけは、俺から言いたいと思ってる。
それだけだ・・・もう何もいわないぞ。」
「ふふっ。・・・うん!」
「ごめんなさい・・・心配かけちゃって。」
「いや、そんなことは気にしなくていいって。
それより、取り調べでひどいことされなかったか?
あまりにも警察が出てくるタイミングが良すぎるし、まるで監視されてるみたいだよな。」
「ええ、私が犯人ならどういうメリットがあるのかしら・・・。」
「犯人にとってのメリットか・・・。
とにかく、今夜は気にしないで明日を待つでいいんじゃないか。
まずは気力、体力をつけとかないとな。
これは差し入れだけど・・・これも含めてがっつり食ってくれよな。」
「これ、みんなおばさまが?」
「ああ、ちょっとべそかきながら作ってたよ。
俺たちみんなエリンが犯人じゃないのを知っているのに、何もしてあげられなくて情けなくて。」
「もう、私はこのとおり大丈夫だから。ねっ。
でも・・・あのね・・・1つだけきいてもいい?」
「なんだ?」
「私が社長令嬢じゃなくて、財産とかみんななくなってしまってただのエリンティア・クォンテになってもお話してくれる?」
「ぷっ、何をいうかと思ったら・・・あははは。」
「な、何よ、笑うことないでしょ。」
「俺からしたら、ちょっとホッとしてるかもな。
君も年頃の女の子なんだなぁって。
現実の問題として、君が社長でなくなったら社員やその家族は大変だと思うよ。
けど、俺はそんなことになったら、エリンをうちから出さないなぁ。」
「えっ!」
「たぶん、父さんも母さんも同じ気持ちだと思うけど、傷ついてる娘は家族は大切にするもんだ。」
「ありがと・・・。」
「あれ?なんか不服そうだな・・・。
言いたいことがあるならはっきり、言えよ。
俺は・・・ほら・・・感情的なところはぬけてるから。」
「いいの、言っても?」
「やっぱり言いたいことがあったんじゃねえか。
今回の俺はちょっとするどかったかな。
さっさと言えよ。」
「おじさんやおばさんが大切にしてくれるのは当然だと最初から思ってた。
私がきいたのは、レッドがただのエリンティアとお話してくれるかきいたの。
クリセラやナナミアと連れていってもらえるところはいっしょでもいいけど、お話は私といっぱいしてほしいから・・・我がまま言ってごめんなさい。」
「うわっ・・・それってまるで俺に気があるみたいな言い回しじゃないか。
そんなかわいいこと言われたら、俺は保護者気分じゃいられなくなるだろう。
だけど、うれしいよ。
言っておくが、その先はおまえが言うなよ。」
「えっ・・・やっぱり迷惑?」
「いいや、うれしいよ。
それより先は、男のプライドの問題なんだよ。
俺はエリンが好きだ。でも、まだエリンが俺を愛してるわけじゃないだろ。」
「それは・・・話したいって思うけど。
愛とか恋とかよくわからなくて。」
「わからなくて当たり前なんだって。
お互いをまだ知らないんだから・・・。
俺もまだ胸を張って、君をどうしたいって言えない。
ごめんな。」
「そう。嫌われてなくてよかった。」
「そう、落ち込むなって。
突然のことで、俺ものすごく動揺してんだから。
俺は社長だろうが、ただの女の子だろうが、エリンに一目ぼれしたんだから・・・それじゃだめなのかよ。
指輪だとか結婚だとかいう言葉だけは、俺から言いたいと思ってる。
それだけだ・・・もう何もいわないぞ。」
「ふふっ。・・・うん!」