「……じゃあ、刹那はわかってたのか?」
「当たり前。理波ちゃんのことも憶えてるよ」
「マジかよ……」
俺一人で騒いでいただけだったのか……。
がくっと膝が折れた。
すごい力が抜けた……。
「おーい、大丈夫かー? ふー」
「刹那の所為で心にダメージが……」
「んなメンタル弱かないだろ。ほら」
仕方ないなという顔で、刹那が手を差し出して来た。
「………」
刹那を睨んでから、手を借りて立ち上がる。
何年振りだ? この手が繋がったのは――
「ま、さ、か、ぜ。どういう話の流れだかわからないけど、喧嘩でもしてたのか?」



