白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



「からかうって……」
 



けらっと両手を広げる刹那。



ああもう完全に思い出したよ。
 



刹那。家が近くで、小学校以前に仲が良かった子。



……歩いて十五分離れていてもここでは近い方なのだ。



いつもはきはきしていて、素直な子だった。



格好が男子全開だったし、一人称が『せつな』だったから男子だと思っていた……。
 


そうだよ、呼ばれていれば思い出す。



理波ちゃん以外に、俺を『ふー』と呼んでいた子。




「ふーが最初に言ったんだよ? 『初めまして』って。

こりゃ私のこと忘れてやがるなって思ってああ言ってみたんだけど、それでも気づかないから逃げてみた」