「何、上客って」 「いつもたくさん借りてってくれるから、上客。ちなみに放課後の上客は雅風だから」 「いつの間にそんなカテゴリーに⁉」 得も言われぬ括りに反射的にツッコんでしまった。 愛璃は《上客》を見ていてマル無視。 ……少し淋しいような……。 入ってきたのは滝篠だった。 何となくわかっていたように、やっぱりなと思う自分がいる。 何か探しているのか、ぐるりと入口から室内を見回した。