+++ 「ごめんねー、雅風。昼休み使わせちゃって」 「別にいいって。俺も図書室にはお世話になってるし」 笑い交じりに愛璃(あいり)に返す。 三限目の放課も、空いている時間は総て刹那に話しかけようと頑張ったけど、全部フラれて終わった。 いくらフラれることを前提にアタックする俺でも挫けそうになる。 昼休みに、図書委員の雪野愛璃に新刊本の補充の手伝いを頼まれたのは、一種僥倖(ぎょうこう)だったと思う。