でも、そうなるなんて保証はない。 ならない保証もないけど、保証はかけた人にしか与えられない。 だったら行動して示して見せろ。 俺からたった一人の家族を攫って行くなら。 「雅風……」 「あとで滝篠教授の部屋の掃除手伝えよ」 壱星が一瞬固まった。 これは壱星封じか。 理波ちゃん、と名前で呼んで、手を差し伸べた。 繋がれることが当たり前だったこの手。 放すとき。 「雅風が親みたいね」 ふと、莉音がそんなことを言った。 え?