固まっている壱星を肘で小突く。 「あ……理波、似合ってる。すごく綺麗だ」 『~~~~っ』 ………。 何だろね、もうこいつは捉えどころがなさすぎる。 いくら状況がそんな雰囲気だからって公衆の面前でよくそんなこと言えるよな。 公衆であるところのみんなが赤面してんじゃねえか。 「あの、………ありがと」 ブーケを握り締めて俯く。 ……こっちはこっちでこうだ。 へーへー、お似合いですよ。お前ら。