「ふー。いらしたぞ」 「ああ、ありがと。みんな」 校庭に降りると、先に出ていた刹那が理波ちゃんを隣に待っていた。 理波ちゃんは壱星と同じようにボケっとした顔をしている。 「え、何……ふーどうしたのこれ」 さすがに、自分を中心に置かれていることはわかったのか、理波ちゃんがぐるぐる廻り出した。 理波ちゃんと馴染みの、月里小学校出身や刹那から思わず苦笑が漏れる。 「理波ちゃん。写真撮るから」