「自分のなりたい自分になるとか、難しいよ。でも、自分の理想像くらい持ってないと誰だって迷うって。 理想通りになれなくても、なら逆にこうだけはなりたくないって決めるのもありじゃん? 道標。俺に逃げ場が必要なら、お前はそれが要ると思う」 俺は、俺の決めた俺になった。 だから、決めた俺から逃げられる場所を必要としていいと言う壱星の言葉に――少し、救われた部分、あるんだ。 ずっと立ち向かっていたから。 膝を折って息を調えることも、自分には赦してこなかったから。