「理波ちゃんだってバイトしてたじゃん。俺だけ駄目とか道理じゃない」 「不条理でも道義じゃなくても駄目なことはあるの。 まあ――このままの順位を維持するって約束出来るなら、いいよ。認める」 「また約束かよー」 「ふーは頭いいんだから、勿体ないでしょ。勉強出来ない環境なわけじゃない。 出来ることならやればいい。勉強、すきでしょ? ほんとは」 「………」 俺の逆らえない微笑み方をされた。