「うん。刹那に逢って、十年振り以上だな――久しぶりに逢って来たよ。 それで、理波ちゃんフォロー必要だと思うから頼むよ、彼氏」 床に散らばった紙類を揃えていく。 ……地味にメンタルにくる労働だな、これ。 「どういう意味だ?」 「儚が思いの外、弱ってた」 「……わかった」