さっきみたいに、どんなにか細くなっていたって、笑顔で「久しぶり」って言える、見て見ぬふりすらするくらいに。 「ふー……私は怖いよ。ふーみたいに強くないから、さっきも泣き出しそうで……ずっと、手のひらが痛かった……」 理波ちゃんが手のひらを上向けた。 深く、紅く出来た筋は爪の跡。 拳を握りしめ、爪が食い込む痛みで押し止めていた。 理波ちゃんは、自分の感じたものが儚に悟られないように必死だったのだ。 俺は、握る拳すらなく。 「怖くなって、悪いことないことないと思うよ」