「……雅風、は、ここに来る気はないか?」 「ここ?」 「うちだ。本ばっかりな家だけど、客間も空いているからお前が来ても大丈夫。――雅風、少し賭けをしてみないか?」 「賭け?」 「ああ。少しの間、お前もここに家出してこないか?」 「はあ? 何で」 「俺はお前の両親を知らないから言えるのかもしれないけど、子供たちのいない家で、ご両親はどうするのか。 ……理波を《姉》にすると頑張れるなら、そこも頑張ってみないか?」 壱星……まだそんな甘いことを。