白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



「理波は家出した状況にあるんだな?」



「だ。書置きをしてて、両親もそれを見ている」



「何か言っていたこととかは?」



「ない。俺らに無関心つーか、自分以外に関心がない人らーだから」



「……少し自虐的な気もするけど……、雅風は何か言ったのか?」



「あー、ちょっと軽く罵詈雑言を」



「……相当量言ったんだな」



「だってあいつら腹立つんだよ!」



「悪い。嫌な話をさせたか」