白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



「……理波から家庭内が良くないとは聞いていたけど、それほどだったのか……」
 


この前と同じ客間に通されて、壱星に全部を話した。



聞いた壱星は、口元に手を当てて難しい顔をしている。



「……壱星、お前正直言って、理波ちゃんとどうなりたい?」



「は? どういう意味だ?」



「だからその……あくまで付き合ってるだけなのか、それともその……将来まで見据えた関係になるのか……」



「ほんとシスコンだなお前は。結婚するに決まってるだろ」



「やっぱりもう結婚する気かテメエェエエ!」



「はい。落ち着け」
 



バシッ。



おうあ。