「……理波から家庭内が良くないとは聞いていたけど、それほどだったのか……」
この前と同じ客間に通されて、壱星に全部を話した。
聞いた壱星は、口元に手を当てて難しい顔をしている。
「……壱星、お前正直言って、理波ちゃんとどうなりたい?」
「は? どういう意味だ?」
「だからその……あくまで付き合ってるだけなのか、それともその……将来まで見据えた関係になるのか……」
「ほんとシスコンだなお前は。結婚するに決まってるだろ」
「やっぱりもう結婚する気かテメエェエエ!」
「はい。落ち着け」
バシッ。
おうあ。



