「何であんたらなんだよ!」
初めて、この人たちに対して声を荒げた。
叫んだ瞬間、テーブルの上に元からあった白いものに目が行った。
《ちょっと、出かけてきます。ふーは絶対に来ないでね》
机に置かれたメモ。
ここに理波ちゃんはいない。
あいつら、理波ちゃんがいなくなったって言ってたから――
たぶんだけど、かなりあそこだ。
取って引き返し、俺はそのまま家を飛び出した。
家に誰か、残っていたかもしれないけれど。
確信があるのは、俺が帰っても、理波ちゃんがいなかったら、そこには誰もいないということ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…