「あっ、そうだおめでとう! あれ、一位」 苦し紛れに指で差したのは、中間考査の結果表。 「ああ……。あれに関しては……未渡は二位じゃないか」 「あ、あはは」 って俺あははじゃねえよ! もっと素直にすごいって言え! 誤魔化しでもこの笑いはおかしいわ。 「嫌味言いに来たのか?」 へ? 「何で? 滝篠にイヤミ言う必要あんの?」