「………」 俺、何したっけ? ボロボロ泣いている莉音には悪いが、泣いている理由がわからない。 文脈からして俺が怒ったどうのが絡んでいるのかもしれないけど、莉音に怒ったことなんてない。 刹那に怒鳴ったのと、昨日の壱星の一件以外は思いつかなかった。 おろおろするしかない情けない自分。 ……壱星だったら上手くやれるんだろうなあ、なんて、益体(やくたい)もないことを考えた。 「……莉音、 「慰めないでよ」 スパッと遮られた。 いつもの凛とした莉音の声だった。