「そっか。ありがと」 莉音の顔が蒼から紅くなった。 熱でもあんのか? 「……雅風さあ、」 「うん?」 「……何でもない」 何だろう……莉音が元気ない。 そろそろ出て行こうかと思っていたけど、いつもの莉音のよく通る声に後ろ髪をひかれた気がして、扉に手は触れなかった。 座り込んでいる莉音の隣に俺も座る。