「理波ちゃんの熱はすぐ下がるから安心しろ」 「琴吹わかるのか?」 俺より早く復活していた壱星。 打たれ強いのかな……。 「妹が病気がちだから医療関係の本は読み漁ってね。風邪の症状はないし……滝篠くん、ちょっと」 ちょいちょいと刹那が手招きをした。 「……………」 「……」 何かこそこそやっている。 「理波」 「うん?」 「大丈夫だ、すぐに下がる」 そう言って、理波ちゃんの頭を撫でた。