白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



「いちくんはねー、おじい様が大学部の教授なの。私とは系統違うんだけど、その縁で知り合いました」



「いつから?」



「……そこまで言うの?」



「いや、言わなくてもいいけど。って、壱星俺と同い年だから……四つ年下の彼氏?」



「傍から見たら高校生と中学生だけどね……」
 


凹んでいる。

俺も兄妹としか言われてこなかったからな……。




「……はー………」
 


疲れと言うか気が抜けてため息をつくと、理波ちゃんが肩を震わせた。




「っ………反対、なの?」
 


そんな淋しげに言われてもねえ……。







「反対、とかそういう次元じゃないだろ。壱星は」