俺の家は最近周りに店なんかが出来て来て中心街に加わろうと言うところだ。
山に属するこの辺りは古めかしく広い、昔ながらの家が多い。
壱星の家もその中の一つだった。
「でも理波ちゃん……まさか壱星だとは思わなかった……」
顔を真っ赤にして、刹那に額に手を当てられ熱を測られている理波ちゃん。
……彼氏いるって知ったのも昨日だけどね。
「私もいちくんとふーが仲いいとは知らなかったよ」
「仲いいわけじゃねえしこれから悪化すると思うけどな」
「ふー」
ぼそり言ったら刹那に聞かれていた。
地獄耳か。
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