白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



壱星が学校を離れて、俺が呼び止めて説明を要求したところでバッタリ倒れた。



顔を真っ赤にさせていたから俺と壱星がびっくりして慌てだしたところ、刹那が冷静に対応して、近い壱星の家に運んだ。
 



それから客間を借りて、今に至る。
 



滝篠邸――宅って言うより《邸》という広さの家だった。



場所は人気も人家も少なくなる学園裏手を山側に進んだ静かな場所。
 


上月市は山と畑と田んぼと、開発の進んでいる中心部の差が大きく、そしてだだっ広い。