+++ カポーン。 獅子脅しを見たのなんて何振りだろうか。 広い日本家屋だ。 「理波、大丈夫か?」 ぐったりした理波ちゃんを取り囲む俺たち。 ……ここは壱星の家だ。 むかつくくらいでかい旧い造りの家。 「……恥ずかしいって……」 理波ちゃんは丸くなって足と頭を抱えている。 「理波ちゃん、座布団だけでも敷きなよ」 畳に横になっている理波ちゃんに、刹那が勧める。 唸って、のろのろと座布団を引き込む。