白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


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カポーン。
 


獅子脅しを見たのなんて何振りだろうか。

広い日本家屋だ。



「理波、大丈夫か?」
 


ぐったりした理波ちゃんを取り囲む俺たち。



……ここは壱星の家だ。


むかつくくらいでかい旧い造りの家。




「……恥ずかしいって……」
 



理波ちゃんは丸くなって足と頭を抱えている。



「理波ちゃん、座布団だけでも敷きなよ」
 


畳に横になっている理波ちゃんに、刹那が勧める。
 



唸って、のろのろと座布団を引き込む。