白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



「莉音違うんだ、理波ちゃんは、
「雅風の妹?」

「わーちっちゃいー、かわいー」

「中学生かな?」

「はじめまして。お兄ちゃんにはお世話になってます」
 


お前らまで何言ってんだ! 



俺が訂正する前に、校門辺りにいた生徒がわらわら集まって来た。
 



ああ……本当に喧嘩とか思われていたから、みんな寄ってこなかったんだな……。



これ、俺に止められるかな……。
 



ちょっと迷ってしまっていると、輪の中心にいた理波ちゃんの影が動いた。