あ、雅風呼びされたよ嬉しいねじゃないよ欠片も嬉しくねえよ何でよりによって!
「何でよりによってお前が理波ちゃんの彼氏なんだよ! 最高じゃねえか!」
「雅風……支離滅裂だ。何言いたいのかわからん」
壱星は軽くお手上げをして見せた。
「言うに、理波ちゃんに彼氏がいることを昨日知ったばかりで腹立たしいことこの上ないが、相手が滝篠くんだという点においてはふーの中で誰よりも最高で文句がつけられない。
理波ちゃんの彼氏と滝篠くんの存在が上手く符号しなかったゆえの混乱した言葉だな」
「ピンポン!」
俺は刹那に、指で丸を作った。
さすがよくわかっていらっしゃる!
「今のでそこまで読めるって、琴吹はすご過ぎて一種怖いぞ……」



