白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



理波ちゃんのなりたいものをちゃんと聞いたことはないけど、それではないよと言っていた。



「理波ちゃんなら何でもなれると思うぞ」



「そりゃ過大評価過ぎるって」



「いや、理波ちゃんはかなりすごい子だ」



「……そうだな。あ」
 


ふとあげた視線の先は校門。


ちっこい見慣れた影があった。




「理波ちゃん⁉」
「えっ?」