理波ちゃんのなりたいものをちゃんと聞いたことはないけど、それではないよと言っていた。 「理波ちゃんなら何でもなれると思うぞ」 「そりゃ過大評価過ぎるって」 「いや、理波ちゃんはかなりすごい子だ」 「……そうだな。あ」 ふとあげた視線の先は校門。 ちっこい見慣れた影があった。 「理波ちゃん⁉」 「えっ?」