白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



「さっさと終わらせていいもんにして打ち上げ代稼ぐぞーっ!」



「そっちかっ?」
 


恭輔の遠吠えにツッコんでしまった。



「何のためにやると思ってんだ雅風! みんなで楽しむためだろう!」
 


ビシッと指差されて言われてしまった。



もの凄く俺らの正論。

なだけに、恭輔に言われるとちょっとむかっ腹。
 


そうなんだよ。


俺らは、今はみんなで楽しむために――
 



あ。





「なーなー、打ち上げって他のクラス呼ぶのってアリかな?」



「はあ? 他のクラスはクラスで打ち上げしてんだろ?」



「……だよなー」