白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】



真っ赤になった理波ちゃんが刹那の口を塞ごうと試みているけど、身長差で適わない。



刹那は何か含みのある顔をしてやがる。
 



俺は、頭の中はいろんな言葉で埋めてみたけど。



「………」
 


何も反応出来なかった。



言葉が噛み砕けない……。



「理波ちゃん……送ってくれた、彼氏?」
 


言葉をそのまま並び替えて訊いてみた。



言葉に意味はない。



ただの音の羅列だ。
 




真っ赤な顔を俯けた。



「……そうです。彼氏です」



「男?」



「お、男の子だよっ⁉」