真っ赤になった理波ちゃんが刹那の口を塞ごうと試みているけど、身長差で適わない。 刹那は何か含みのある顔をしてやがる。 俺は、頭の中はいろんな言葉で埋めてみたけど。 「………」 何も反応出来なかった。 言葉が噛み砕けない……。 「理波ちゃん……送ってくれた、彼氏?」 言葉をそのまま並び替えて訊いてみた。 言葉に意味はない。 ただの音の羅列だ。 真っ赤な顔を俯けた。 「……そうです。彼氏です」 「男?」 「お、男の子だよっ⁉」