「メシありがとな。送ってくよ」 「そう遠くないって」 「でも一応。メシ作ってくれたお礼だ」 「……じゃあ、頼む」 「了解」 食器を片付け終わって、刹那が鞄を持ち上げたところで玄関を施錠していた鍵が廻る音がした。 「ただいまー」 「あ、理波ちゃんだ」 「理波ちゃん⁉」 刹那が目の色を変えて玄関に突撃した。 つか突進した。 ……落ち着け。