盆を持ってきて皿を集める。
刹那の料理は、俺には感覚がないけど、おふくろの味的な美味しさだったんじゃないかな。
「全っ然。何かこうほわっとするっていうか、刹那いい嫁さんなれんぜ」
「えっ⁉」
俺の褒め言葉に、刹那は顔を赤らめた。ん?
「何で驚く? ……まさかお前婿さん希望だったか?」
「んなわけあるか!」
かなり強く背中を叩かれた。
こいつのツッコミはガチだ……。
「お前何でそんなに力強いんだよ……」
「合気やってたからかな」
「……お前とは喧嘩しねえ」
絶対にしちゃダメだ。
頭が全力で警戒警報を鳴らしている。



